第14回東京国際映画祭  その他の協賛企画 
東京国際ファンタスティック映画祭 映画祭受賞一覧

 

映画祭現地レポート!
私が個人的に見聞きした東京国際映画祭の現地レポートです。

  デジカメ写真館 10/26 映画祭 前夜祭
10/27 映画祭 初日 10/28 映画祭2日目 10/29 映画祭3日目
10/30 映画祭4日目 10/31 映画祭5日目 11/1 映画祭6日目
11/2 映画祭7日目 11/3 映画祭8日目 11/4 映画祭9日目
最後に

推薦度は☆5つが最高

映画祭 前夜祭 (2001年10月26日)
<ファンタスティック映画祭>
前夜祭ホラーの秋だよ!最恐×絶叫×失恐ナイト

ゲスト:三輪ひとみ、三輪明日美 他

 今年もやってきました、東京国際映画祭。21世紀最初の映画祭という訳で、一際派手に...と思いきや、9月に起きた全米同時多発テロの影響で、キャメロン・ディアスをはじめ、ジョシュ・ハートネットら主要ゲストが次々と来日を中止してしまう結果に。そんな中、裏では「ムーラン・ルージュ」のキャンペーンでニコール・キッドマンが来日していたりします。!ん?待てよ、彼女は映画祭にも「アザーズ」を出しているではないか...。

 TIFF(東京国際映画祭)より一日早く始まったファンタスティック映画祭も例外ではありませんでした!なんと、伝説の名プロデューサー小松沢氏が、体調不良のため自宅療養に!ファンタ17年の歴史の中で初めての出来事。ご本人はさぞかし苦虫を潰す心境で今日を迎えているかと思いますが、早くお元気になって下さい。

 さて、今年の<ホラーオールナイト>は小粒ながらも、往年のファンタ・ファン向けの番組が揃いました。最初の1本目は、やや地味系ながらも「ヒッチャー」を彷彿とさせるスリラー「ロード・キラー」。続いて劇場公開が決まっていたにも関わらず障害者ネタが敬遠されて東宝のお偉方によってお蔵入りしてしまった幻のシリーズ第2弾「最'新'絶叫計画」。3本目の「ジーパーズ・クリーパーズ」も全米でヒットした最新ホラー。最後は「スポーン」もどきのダーク・ヒーローを描いた「ファウスト」。笑いあり、ドキドキありのプログラム構成です。

 映画上映前には、恒例となった"くだらない(笑)"ミニイベントの開催。今年は、三輪ひとみ・明日美姉妹による寸劇の上演。カンペ読みながらも噛みっ放しの姉ひとみとアドリブでペラペラ喋りまくる妹明日美の迷演技に会場を埋め尽くす1000人の観客が失笑?隠れひとみファンである私としては、妹になんか負けるなと思わず応援したくなる一瞬でした。
 ちなみに、この寸劇。来年は、脚本、出演者を一般公募するそうです。そのうち、ファンタの公式ページで募集をかけるそうな。うーん...。

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<ファンタスティック映画祭>
「ロード・キラー」

主演:
スティーブ・ザーン  (「ユー・ガット・メール」、「スチュアート・リトル(声)」)
ポール・ウォーカー  (「ワイルド・スピード」、「ザ・スカルズ」)
リリー・ソビエスキー  (「ディープ・イパクト」、「アイズ・ワイド・シャット」)

監督:ジョン・ダール  (「アンフォゲタブル」、「ラウンダーズ」)

来日ゲスト:なし

推薦度:☆☆☆

 彼氏と別れたばかりの元同級生ヴェナとお近づきになりたい青年ルイスが、中古車を買って彼女の住んでいる町へ迎えにいくという、出だしはよくある全米縦断物の青春ロード・ムービー。ところがどっこい、これはスリラー映画。警察に逮捕されてしまったトラブルメーカーの兄フラーを途中の町で拾った事から災難に!車載無線を使って面白半分にからかったトラックの運ちゃんの恨みを買ってしまい、命の狙われる羽目に!
 「激突!」と「ヒッチャー」を足して2で割ったような映画でしょうか。姿の見えない犯人に執拗なまでに追い掛け回される3人の主人公たちの恐怖を体感出来る作品です。
 女性の方必見!二枚目俳優ポール・ウォーカーのプリプリお尻が堪能出来ます。男性の方、ごめんなさい。リリー・ソビエスキーのボーナスありません。

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<ファンタスティック映画祭>
「最'新'絶叫計画」

主演:
マーロン・ウェイアンズ  (「最終絶叫計画」、「モー・マネー」)
ショーン・ウェイアンズ  (「最終絶叫計画」)
アンナ・フォリス  (「最終絶叫計画」)

監督:キーナン・アイボリー・ウェイアンズ  (「最終絶叫計画」)

来日ゲスト:なし

推薦度:☆☆

 あの全米大ヒットおバカ映画「最終絶叫計画」のシリーズ第2弾。今回もホラー映画を中心にパロディと下ネタのオンパレード。特別出演として、あの世界一有名な神父さん役(そっくり)をジェームズ・ウッズが怪演しているのも見もの。
 「ヘルハウス」、「エクソシスト」ネタから始まり、「ハンニバル」、「チャーリーズ・エンジェル」、「グリーン・デスティニー」といった最新作まで盛り沢山。そして、映画全体を構成しているバックボーンとなっているのは、「ホーンティング」。あなたは、いくつのパロディを見つけましたか?

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<ファンタスティック映画祭>
新作ホラー映画予告編大会&トークショー

ゲスト:鷲巣義明 他覆面コメンテーター&各配給会社宣伝マン

 こちらも恒例となっている予告編大会。今回は全部で7本の新作を上映。最初はダリオ・アルジェント監督の新作「スリープレス」のオリジナル・トレーラー。続いて、とてもシャンテで上映とは思えない質感の「赤ずきんの森」、ジャン=ピエール・ジュネ監督の「アメリ」。この作品だけちょっとジャンル違いで浮いていたかな?4本目は、記憶喪失者が犯人を追っていくサスペンス「メメント」、キム・ベイシンガー主演のオカルト「ブレス・ザ・チャイルド」、フランス中世と最新CG技術が融合した「ヴィドック」、最後にデビッド・リンチ監督の新作「マルホランド・ドライブ」。(順番間違えたかな?)
 トーク・ショーは例によって、ダラダラとしまりがないまま、いつものように、途中で巻きが入ってしまう展開に。個人的に面白そうと思ったのは「ヴィドック」。幸いにも今回の映画祭で見る予定なので、詳しくはその時のレポートで。

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<ファンタスティック映画祭>
「ジーパーズ・クリーパーズ」

主演:
ジーナ・フィリップス
ジャスティン・ロング
アイリーン・ブレナン  (「ラストショー」、「名探偵登場」)

監督:ビクター・サルバ  (「パウダー」)

来日ゲスト:なし

推薦度:☆☆☆

 帰省のためのドライブ中、廃墟と化した教会の裏で死体袋のようなものを持った不審な人影を目撃した事から次々と姉弟に恐怖が襲いかかるスラッシャー・ムービー。(もっともそんなに切り刻んだりはしないので、スラッシャー・ムービーとは言えないかも。)要するに、変な人を見かけたら、謎を追っかけたり、警察に通報したりしない方が無難だよと教えてくれる作品。どうしてあんな教会の古ぼけた配管の中を覗き込もうとするんだろうねー。
 製作総指揮にフランシス・F・コッポラが名を出しているのがポイント。やっぱこういうのって、パート2あるんですかね?

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<ファンタスティック映画祭>
「ファウスト」

主演:
マーク・フロスト
イザベル・ブルック
アンドリュー・ディボフ

監督:ブライアン・ユズナ  (「ソサエティー」、「ミクロ・キッズ(原案)」)

来日ゲスト:なし

推薦度:☆

 エンパイア・レーベルの代表作「死霊のしたたり」の生みの親の一人で、数々のB級ホラーを作り上げてきたブライアン・ユジナと長年コンビを組んできた特殊メイキャップアーティストのスクリーミング・マッド・ジョージが贈る最新作。コミック原作の映画化で、いわゆるダーク・ヒーローものだが、どこかで見たような作品の集合体。これが、この監督の持つ良し悪しとも言える。それにしても、スクリーミング・マッド・ジョージ。この業界に入ってもう長いのに、出来は80年代からそんなに変わらないような気がするのは私だけでしょうか?
 ホラーナイト4本目の作品は、超級掘り出し物か、超級爆睡映画かいずれかに別れるのだが、私の場合、今回は後者に属してしまった。

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映画祭 初日 (2001年10月27日)
<第14回東京国際映画祭>
オープニング

 今年のオープニングは、映画祭史上初のアニメーション作品「シュレック」。話題性としては、今ひとつといった感じらしく、これまで前売開始直後に完売していたチケットが暫くの間、売り切れる事がなかった。こんなにチケットが売れなかったのも史上初なのでは?クロージングもやはりディズニー・アニメの「アトランティス」だったが、こちらも直ぐには完売にならなかった。

 時間的には十分に見れるのが分かっていたけれど、個人的にちょっと興味がなかったので、今回もオープニングは不参加。てな訳で、詳しいレポートはありません。悪しからず。

 キャメロン・ディアスが2年連続の来日中止。さすがに今回のドタキャンは仕方がないかなとは思うものの、既に業界の間では信用を失いかけているとの一部報道もなされている。代わりに日本へやってきたのは、プロデューサーのジェフリー・カッツェンバーグと監督のアンドリュー・アダムソン。加えて、日本語吹替版を担当した藤原紀香と濱田雅功が応援に駆けつけた。

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<ファンタスティック映画祭>
開会式

ゲスト:たくさん!

 本映画祭の顔・小松沢プロデューサー病欠のまま始まったファンタスティック映画祭の開会式。いつものように司会進行役は、ニッポン放送の山本元気アナ。TIFFのゼネラル・プロデューサーに故・徳間康快に代わり新しく就任したのがニッポン放送の川内会長だけに、社を挙げてバックアップ体制をとっているのだろうか?意味もなく、ニッポン放送の女子アナ3人がゲストとして登場した。これまたお馴染み映画祭ディレクターの大場渉太氏が不在の小松沢さんをサポートするように頑張っていた。(キャラ正反対だけど)

 応援に駆けつけてきたゲストは、「シャドー・フューリー」の船木誠勝、「リング」や新作「仄暗い水の底から」の中田秀夫監督、最近は舞台女優としても活躍中の佐伯日菜子、この秋劇場公開されマニアの間で話題になった「VURSUS」の北村龍平監督と主演の坂口拓、「On Air」の牛山真一監督などなど。常連としては、漫画家の永井豪氏や映画評論家の塩田時敏氏らが集合。

 ゲストの挨拶の後は、小松沢プロデューサーからの音声メッセージが流された。声だけなのに、既に泣きが入っているのがよく分かる。壇上に立つ塩田氏の物真似がよく似ていて笑わせてくれる。

 大場氏の合図と共に、会場皆でクラッカーを鳴らして、いよいよ開会。

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<ファンタスティック映画祭>
「スパイキッズ」

主演:
アントニオ・バンデラス  (「デスペラード」、「マスク・オブ・ゾロ」)
アラン・カミング  (「タイタス」、「フリントストーン2」)
テリー・ハッチャー  (「007トゥモロー・ネバー・ダイ」)

監督:ジョン・ダール  (「デスペラード」、「フロム・ダスク・ティル・ドーン」)

ゲスト:秋山莉奈、芳賀優里亜、尾崎裕美、松本由美子

推薦度:☆☆☆☆☆

 今回のゲストは開会式に引き続き、スパイキッズ・ユニットの女の子4人組。歌う歯11月21日発売の新曲"スパイキッズ"。思い切りプロモーションだわな。もちろん、ここで新曲を披露。本人いわく、"アップテンポなのでゆっくり聞いて"欲しい曲らしいが、壇上の大場氏から突っ込みをくらってしまう。でも、なるほど、歌を聞き終わると、アップテンポなのに、やたらとゆっくり。納得してしまった。

 最後に、ロドリゲス監督からのビデオメッセージが上映される。今はなんと「スパイキッズ2」の撮影中で、残念ながら日本に来れないとの事。でも、喋る本人の指は3本だったり、4本だったり...。一体、何本、作るつもり?

 映画の中身はいたって単純明快。悪の組織に捕まってしまったスパイのパパとママを助けるために二人の子供(姉弟)が立ち上がるというもの。007も顔負けの最新CG技術を駆使したスパイ・グッズが見もの。全編にわたり笑いもたっぷりで、ロドリゲス・ファンにはたまらないゲスト出演なんかも用意されているのが心憎い。

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映画祭 2日目 (2001年10月28日)
<コンペティション>
「反抗」

主演:ファビアン・ローラー、キシャ、エリック・ヴォック

監督:ジモン・エビー

来日ゲスト:ルーカス・エルニ(脚本)、???(製作総指揮)

推薦度:☆☆☆

 19世紀半ば、スイス最後の戦争から数年後の田舎の村が舞台。貧しい洋服屋の息子カールと町一番の権力者の娘エルミネの貧富の差ゆえに許されない愛と彼らを囲む人々とのやり取りを描いた人間ドラマ。全体の流れがとてもコミカルで、音楽も現代風にアレンジされているため、古臭さや説教臭さが消え、軽い気持ちで見られる作品。

 主人公のカールには、元スノーボード・ワールド・チャンピオンのファビアン・ローラー、エルミネには歌手としても活躍しているキシャを起用。甘いマスクを持ったファビアン・ローラーだが、ちょいと背が低いのが玉に瑕。スイス地方に伝わる芝居の映画化という事で、その芝居を演じてきた村人たちが、若者二人をバックアップしている。スイスにはきちんとした映画産業というものがないため、滅多に自国の映画が製作される事はないそうだ。撮影には、観光用に昔ながらの村を再現した公園を使用している。

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<特別招待作品>
「耳に残るは君の歌声」

主演:
クリスティーナ・リッチ (「アダムス・ファミリー」、「スリーピー・ホロウ」)
ジョニー・デップ (「スリーピー・ホロウ」、「ギルバート・グレイプ」)
ケイト・ブランシェット (「エリザベス」、「リプリー」)
ジョン・タトゥーロ (「クイズ・ショウ」、「オー・ブラザー!」)

監督:サリー・ポッター (「オルランド」、「タンゴ・レッスン」)

来日ゲスト:なし

推薦度:☆☆

 第二次大戦下のパリを舞台に、ロシア系ユダヤ人の女性の波乱に満ちた半生を描いた人間ドラマ。幼い頃に生き別れになった父親を探すため、いつかアメリカの地に立つことを夢見る彼女の背後には、ナチスの侵略が迫っていた。タイトルの"耳に残るは君の歌声"は劇中にかかるオペラの名前。一方、原題は、直訳すれば"涙を流した男"。うーん、私にはどちらのタイトルも今ひとつピンとこなかった。この手の映画なら、最後にそれなりの感動があるはずなのに、なんか中盤がやたら色々あったわりには、何もないままエンディング。ちょっとマイナス評価になってしまいました。

 当初、来日を予定していた監督のサリー・ポッターは、テロの影響で来日中止。ボイスレターの挨拶のみでした。

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映画祭 3日目 (2001年10月29日)
<コンペティション>
「ワンダー・ボーイ」

主演:イアン・ロバーツ、カギソ・ムツワ

監督:ステファニー・ショルト

来日ゲスト:ステファニー・ショルト(監督)、アネット・フォックス(音楽)
       ユルゲン・ビーファング(製作)

推薦度:☆☆☆☆

 南アフリカのヨハネスブルグのストリートに住むワンダーボーイという名前の黒人少年。ある日、地元のチンピラに追われて、近くを通りかかったトラックに逃げ込む。ひょんな事から知り合った元軍人の白人男性コーバスと共に、母親がいるというケープタウンの町へ向かうというロード・ムービー。ふと、そこで、昨年みた「モンディリアート」に内容が酷似している事に気がついた。一番の違いは、アパルトヘイト後の南アという時代的背景も加わり、社会的なメッセージは、こちらの作品の方が濃く描かれており、ラストにはちょっとした感動も待っている。

 監督は学生時代に反アパルトヘイトの運動に参加、ジャーナリズムを学び、いくつかのドキュメンタリーを撮影したのが、きっかけで、この題材に取り組んだそうだ。ドイツのミュンヘンの映画学校を卒業した事で、助成金を受け、この映画を製作。何気なく眺めていたエンド・クレジットには、Special Thanksのコーナーにヴィム・ヴェンダースの名前も入っていた。それにしても、今年は上映前のコマーシャルが一段と長くなりました。開映6分前に着いたのに、もう場内は真っ暗でした。主演の少年は、400人の中からオーディションで選ばれ、今回が映画初出演だそうだ。

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<ファンタスティック映画祭>
「自殺サークル」

主演:石橋凌、永瀬正敏、ROLLY、宝生舞

監督:園子温

来日ゲスト:園子温、石橋凌、宝生舞、迫英雄、嘉門洋子、萩原明

推薦度:☆☆

 ある夜、新宿のプラットホームから女子高生54人が一斉に集団飛び込み自殺した。事件か、事故か、謎を追う刑事たちを嘲るかのように、第二、第三の自殺者が現れる…というスプラッター映画。(まあ、一応、ここでは結構、血が流れるのでスプラッターにしておきます。)タイトルとあらすじから私が想像していたものとは、ちょっと違っていたため、物語の中盤以降は、少し心が離れてしまった。お陰で2時間以上の大作かと思って上映時間を見てみたら99分しかなかった。テーマ的なものに関しては理解しているけど、過程が今一つだったなぁ。特に、あのエピソードは必要ないと個人的に思ってます。(どのエピソードかは見た人の想像にお任せします。)

 ヤクザ役から刑事役まで、男気質な役柄を得意とする石橋凌が好演。本人も、もっと早くこの役に出会いたかったとコメント。映画上映前には、スクリーン上に、意味不明なコンピューター画面が流されていたが、実は、これはちょっとした演出で、本編にも重要な場面として登場。

 この映画の前売券は結構、早くに売り切れていたんだけど、ちゃっかりキャンセル・チケットをゲット。最近はファンタに来ているお客さんの質も変わってきたので、以前のように何十分も並ばなくて住むようになったのがとても嬉しい。ちなみに、今日は開場ぎりぎりに到着しても、場内はガラガラでした。でも、開映前にはもういい席は埋まってたなぁ。

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映画祭 4日目 (2001年10月30日)
<ファンタスティック映画祭>
「ON AIR」

主演:鶴見辰吾、杉田かおる、石原良純、船越英一郎

監督:牛山真一

ゲスト:鶴見辰吾、杉田かおる、石原良純、船越英一郎、田中要次
    四方堂亘、楊原京子、鈴木晋介、矢代朝子、牛山真一(監督)

推薦度:☆☆☆☆

 「ラヂオの時間」のテレビ版とも言うべき、TV業界の裏側を描いたコミカル・ドラマ。都知事とキャバクラ嬢のラブストーリーという連続ドラマ"ハートVIPへ、ようこそ"が低視聴率のため、急遽、第9話で打ち切りに!最終回をどうするべきか、プロデューサー、監督、脚本家らが集まって試行錯誤する。多少、展開が長いような所もあるが、8人のメインキャストの個性がうまく表現されているので、さほど気にならない。

 鶴見辰吾、杉田かおるの"金八先生コンビ"は、映画の中でも活かされているのがいい。また、TVドラマ「ヒーロー」など普段は無口な役の多い田中要次のアシスタント・プロデューサーの爆舌がおかしい。

 上映終了後には、今年からの企画としてゲストを迎えてのティーチ・インが実施された。司会は塩田時敏、参加ゲストは鶴見辰吾と牛山監督。

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<ファンタスティック映画祭>
「シャドー・フューリー:アルティメット・クローン」

主演:
船木誠勝  (「五条霊戦記」、「陰陽師」)
サム・ボトムズ  (「地獄の黙示録」)
ノリユキ・パット・モリタ  (「ベスト・キッド」シリーズ)

監督:横山誠  (TVシリーズ「パワー・レンジャー」)

ゲスト:船木誠勝、横山誠(監督)、応援に駆けつけた船木さんの後輩3人

推薦度:☆☆

 服従遺伝子で自分の思いのままに操れる最強のクローンを作り出したマッド・サイエンティストとそれに対抗するプロの殺し屋の戦いを描いたアクション映画とここまで書いたところで、おととし上映した「SHOGUN COP」を思い出した。設定は全然違うけど、ジャンルは似てるかな?と。あれよりは、中身があったなぁ。パット・モリタのマッド・サイエンティストが凄かった。思い切りマッド・ヘアーなんですよー。

 コメントでは、サウンドは今回のために用意したファンタ・バージョンなのでという説明だったが、単に音楽がまだ完成していなかっただけじゃない。そんな訳でアクションシーンにはハンス・ジマーの「グラディエーター」なんかを当て込んでいました。映像の方もまだ一部未完成なようで、画質に多少のむらがありました。

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<ファンタスティック映画祭>
「サベイランス/監視」

主演:
ライアン・フィリップ  (「54」、「クルーエル・インテンションズ」)
ティム・ロビンス  (「ショーシャンクの空に」、「ミッション・トゥ・マーズ」)
レイチェル・リー・クック  (「シーズ・オール・ザット」、「追撃者」)
クレア・フォラーニ  (「ジョー・ブラックをよろしく」)

監督:ピーター・ホーウィット  (TVシリーズ「パワー・レンジャー」)

ゲスト:20世紀FOXの宣伝マン

推薦度:☆☆☆☆

 コンピューター・ソフト業界ナンバー1のビル・ゲイツ率いるマイクロソフト社......もとい、ゲイリー・ウィンストン率いるナーブ社に就職した新人のマイロは、画期的なOSシナプスの開発という重要な役を任され、将来は保証されたようなものだったが…。

 ティム・ロビンス演じるゲイリー・ウィンソトンが、まじビル・ゲイツそっくりで結構、笑える。ライアン・フィリップって、実はベン・アフレックやジョシュ・ハートネットらよりも注目している俳優さんなのですが、未だに目が出ないので残念。でも、この映画は、新宿シネマ・カリテで単館公開するにはもったいないくらいの出来。もう少し劇場の選択をすべきだったのではと思いつつ、ライアン・フィリップではこの程度かという本音も。完璧とは言わないけど満足の1本。

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<ファンタスティック映画祭>
「アナトミー」

主演:フランカ・ポテンテ  (「ラン・ローラ・ラン」)、ベンノ・フュルマン

監督:ステファン・ルツォヴィッキー

ゲスト:ソニー・ピクチャーズの宣伝マン

推薦度:☆☆☆

 女子医学生パウラは、成績優秀のため名門ハイデルベルグ大で解剖学を受講を許された。そんな、ある日、解剖台に乗っていた遺体に不審を抱いた彼女が死因を調べていくうち、この大学にかつて秘密組織が存在していた事が分かるのだが…。

 ソニー・ピクチャーズの子会社、ドイツ・コロンビアの第1回製作作品。もちろん、ドイツ映画という事で、「ラン・ローラ・ラン」で日本でもファンの出来たhランカ・ポテンテが主演。モルグ、死体ものは過去にも色々あるけれど、これもまあ、その例にもれない一つかなと。死体解剖シーンなんかもリアルでよく出来ているため、気持ち悪いかもしれないが、その辺にあるグロさだけを追求したB級映画の方が気色度は悪いので、この映画は真面目路線。そのため、脚本が超王道を行っていて、殺される人とか、犯人とか、ラストの展開とかが容易に読めてしまうのは残念。もう少しひねりか、怖さがあれば良かったのに。

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映画祭 5日目 (2001年10月31日)
<ファンタスティック映画祭>
「クイーン&ウォリアー」

主演:フェルナンド・ラマリョ、ネウス・アセンシ、ジョエル・ジュアン

監督:ダニエル・モンソン

ゲスト:東芝デジタルフォrンティアの宣伝マン

推薦度:☆☆☆

 剣と魔法の国で活躍するヒーロー。しかし、彼は、ゲームおたくの高校生ラモンが作り出した想像の世界の主人公。ゲームに熱中するあまり、やがて、少年の頭の中は現実と架空の区別がつかなくなっていく。

 ファンタでは何故かおバカな映画ばかり公開して話題になっているスペインから、ファンタジックな悩める青春映画が届いた。子供たちはいつだってヒーローを待ち望んでいるという点はとても納得。日本でも高校生の犯罪がやたらと報道されているが、一つには、大人たちがちゃんとした手本を見せて上げられなくなったせいだろう。昔は、親や先生がヒーローである時代があったんじゃないかな?なーんて、時事的な問題も考えてみたりしました。「ネバーエンディング・ストーリー」のリバース・バージョンかな?

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<一般映画>
「グリッター/きらめきの向こうに」

主演:マライア・キャリー、マックス・ビーズリー

監督:ボンディ・カーティス=ホール  (「グリッド・ロック」)

推薦度:☆☆

 突然ですが、ここで、ちょっと休憩。「トゥームレイダー」が日劇チェーンから落っこってきた関係で、「ワイルド・スピード」がみゆき座チェーンに移動、「グリッター」が今週で打ち切りとなってしまい、大慌てで、渋谷エルミタージュに見に行く事になりました。まあ、でも、マライアのファン以外は見なくてもいい映画だったかもしれません。音楽も「ロック・スター」の方が良かったし…。

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<特別上映>
「ローラーボール(1975)」

主演:ジェームズ・カーン、ジョン・ハウズマン、モード・アダムズ

監督:ノーマン・ジュイソン

来日ゲスト:ノーマン・ジュイソン(監督)

推薦度:☆☆☆

 いつの間にかカルトと化してしまった「ローラーボール」が四半世紀の時を経て劇場公開。政府組織が解散し、企業が全てを支配するようになった近未来を舞台に、管理社会を痛烈に批判したアクション映画。

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<一般映画>
「ワイルド・スピード」

主演:
ポール・ウォーカー  (「ザ・スカルズ」、「ロード・キラー」)
ヴィン・ディーゼル  (「ピッチブラック」、「アイアン・ジャイアント(声)」)
ジョーダナ・ビリュースター  (「パラサイト」、「姉のいた夏、いない夏」)

監督:ロブ・コーエン  (「ドラゴンハート」、「デイライト」)

推薦度:☆☆☆☆

 またまた映画祭から浮気しました。こちらも渋谷での上映は来週一杯という事で、善は急げと駆け込んだ次第であります。正直言うと、ただのストリート・カーものと思って見に行ったんですが、ちょっとばかり楽しんでしまった!車に対して特別な魅力は感じていない私でも、この映画に出てくる車はカッコイイと思ってしまったし、出てくる男たちもナイスなキャラ。特に主演のポール・ウォーカーとヴィン・ディーゼルはいける。なるほど全米で大ヒットしただけの事はあります。渋谷エルミタージュのレイトショーで見たんですが、悲しいかな私を含めて3人しかいなかった。上映終わって振り向くと、他の二人の姿はもうなかった。でも、その二人は、エンドクレジット後のシーンを見逃してるでしょ!映画は最後の最後まで見なきゃ100%楽しめないんですよーだ。

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映画祭 6日目 (2001年11月1日)
<コンペティション>
「殺し屋の掟」

主演:アンドリュー・ハワード、ジェラルディン・オーロー

監督:ポール・サロッシー

来日ゲスト:アンドリュー・ハワード、ボブ・ポータル(製作)

推薦度:☆☆☆☆

 冷酷無比な組織の殺し屋ジョン。そんな男が旧友アンディと再会。そして、彼の妻は、かつてジョンが思いを寄せていたキャシー。彼らと出会うことによって、ジョンの冷え切った心に暖かいものが芽生え始めるのだが…。

 殺し屋ゆえに、愛を拒絶しなければいけない孤独な男の生き様を描いた佳作。選択肢のない世界で"自由"を求める男の最後の選択は…。見終わった後に、何か考えさせる映画に仕上がっている。その殺し屋を演じたハワード氏は、舞台挨拶を一生懸命に覚えた日本語で行った。結構、うまかった。監督は日本映画が大好きで、この映画にもサムライ魂のようなものが入っているのではないかと彼は語る。もとは、ニール・クロスの書いた"Mr. In-Between"の小説の映画化。組織のボスと殺し屋の関係は、師弟であり、親子であり、そして愛人。そこに、よそ者が入り込める余地はないのかもしれない。

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<ファンタスティック映画祭>
「モンキーボーン」

主演:
ブレンダン・フレイザー  (「ハムナプトラ」シリーズ)
ブリジット・フォンダ  (「ルームメイト」、「キス・オブ・ザ・ドラゴン」

ウーピー・ゴールドバーグ  (「ゴースト」、「天使にラブ・ソングを…」)

監督:ヘンリー・セレック  (「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」、「ジャイアント・ピーチ」)

ゲスト:モンキーボーン(人形)、20世紀FOXホームエンターテイメントの宣伝マン

推薦度:☆☆☆

 これから売り出そうという矢先に事故で昏睡状態に陥った人気漫画家ステュは、悪夢の世界で、自分の作り出したキャラクター、モンキーボーンに出会う。しかし、悪戯好きのモンキーボーンは悪魔と契約し、ステュの体を乗っ取り、悪夢の世界から現世に飛び出してしまう…。

 ブレンダン・フレイザーお得意のはちゃめちゃコメディ最新作。「ロジャー・ラビット」に「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」のダークなイメージを加えた作品と言いますか、とにかくブレンダンの独壇場。

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<ファンタスティック映画祭>
「リベラ・メ」

主演:チェ・ミンス、チェ・スンウォン、ユ・ジテ

監督:ヤン・ユノ

来日ゲスト:チェ・スンウォン

推薦度:☆☆☆☆

 コンペ部門以外では数少ない来日ゲストの登場!チェ・スンウォン氏は、この作品では連続放火犯を演じているが、本人はいたって気さくな青年。それにしても背が高い。映画とは髪型とかも全然違って、この人がそうですと言われないと気がつかないほど。なんか、ファンタよりも特別招待作品の方が似合ってるかもしれない。

 業火の中を勇猛果敢に救助活動を行う消防士たちの活躍を描いたサスペンス・アクションに、社会的テーマも加えた人間ドラマに仕上がっており、満足の一言。ただ、ちょっと描写が残酷。この手の娯楽作品ならば、もう少しカットしても十分に楽しめるのに。アメリカなら確実にR指定といったところ。それでも主役、悪役、男性、女性含め登場人物がとてもカッコイイ。また、「バックドラフト」のCG炎と比べ、実際の火を使ったアクションシーンは熱を感じるくらいリアル。ほんとこれ見てしまうと、「バックドラフト」がしょぼく見えてしまうな。

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<ファンタスティック映画祭>
「バンジージャンプする」

主演:イ・ビョンホン、イ・ウンジュ、ヨ・ヒョンス

監督:キム・デスン

ゲスト:塩田時敏

推薦度:☆☆☆☆☆

 生まれ変わっても本当に愛せる人はたった一人という永遠の愛をテーマにした純愛ドラマ。雨の中、運命的に出会った男と女。しかし、二人の別れはあまりにも早すぎた。あれから17年…。

 なんか詳しく書いてしまうとネタバレになってしまうけど、「メイド・イン・ヘブン」、「星願/あなたにもういちど」の雰囲気と言いますか、とにかく不可思議なラブ・ストーリーです。本来なら切なくも悲しい作品かもしれないのに、何故かコミカル・タッチ。そして、ラストは…。見てのお楽しみ。とにかく推薦度5つ星の作品ですが、残念ながら今のところ公開の予定は未定。「リベラ・メ」もそうだけど、韓国の女性って、惚れ惚れするほど綺麗です。

 なお、私にとっては、これがファンタスティック映画祭の最後の作品。小松沢さん、来年は元気になって舞台に戻ってきてくださいね!

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映画祭 7日目 (2001年11月2日)
<コンペティション>
「ヒューマンネイチュア」

主演:
パトリシア・アークェット  (「トゥルーロマンス」、「スティグマータ」)
リス・エヴァンス  (「ノッティングヒルの恋人」、「リトル・ニッキー」)
ティム・ロビンス  (「ショーシャンクの空に」、「ミッション・トゥ・マーズ」)

監督:ミシェル・ゴンドリー

来日ゲスト:ミシェル・ゴンドリー(監督)

推薦度:☆☆☆

 現代社会を捨てた父親によって森の中で猿のように育てられた男が見つかった。動物学者のネイサンは、男をパブと名づけ、人間としてのマナーを身につけるための訓練を始めるのだが…。

 人間の反自然的な行為を皮肉ったコメディタッチのドラマ。親によって、マナーを叩き込まれ神経症になった学者にティム・ロビンス、猿のように毛深い体毛を持つ女性ライラにパトリシア・アークェット、類人猿パフ役にリス・エヴァンスと個性豊かなキャスティング。脚本は「マルコヴィッチの穴」のチャーリー・カウフマンで、もともとは自分が監督するつもりで書き上げたものをゴンドリー監督のたっての願いで譲ってもらったそうだ。

 個人的にはちょっと下品すぎたかな。もう少し上品に作れなかったもんか。あと、ラストシーンが気に入らない。悪人の存在しない映画が作れるはずなのに、あのラストでは極悪人が存在してしまう事になるのでは?

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<特別招待作品>
「ヴィドック」

主演:ジェラール・ドパルデュー、ギヨーム・カネ、イネス・サストレ

監督:ピトフ

来日ゲスト:ギヨーム・カネ

推薦度:☆☆☆☆☆

 1830年、パリ。元大泥棒にして、元刑事、今は探偵事務所を経営しているヴィドックが、"鏡の顔を持つ男"によって殺された。ヴィドックの自伝執筆を任されていた青年エチエンヌは、事件の真相を知るため捜査に乗り出すのだが…。

 実在した探偵ヴィドック(「レ・ミゼラブル」のジャン・バルジャンのモデル)を主人公に、不可解な連続殺人事件を追う怪奇ミステリーの傑作。最新のデジタル処理とCGを駆使し、全く新しい映像世界が誕生。ジェラール・ドパルデューの体を張った演技が毎度だが、"謎の殺人鬼"が繰り出すアクションシーンは香港映画界も真っ青。全体的にセピア調にトーンを落としているのは多分、デジタル合成の粗を隠すためだろうが、それが逆に魔界都市パリをうまく表現されていて良い。普段、こういう不自然に加工された景色は嫌いなのだが、今回はとても幻想的でなので気に入っている。

 これ、個人的にはシリーズ化して欲しい1本。

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<コンペティション>
「オー」

主演:
ジョシュ・ハートネット  (「パラサイト」、「パール・ハーバー」)
ジュリア・スタイルズ  (「セイブ・ザ・ラストダンス」、「ハムレット(2001)」)
マカーイ・ファイファー  (「ラストサマー2」、「クローン」)

監督:ティム・ブレイク・ネルソン  (「オー・ブラザー!」(俳優))

来日ゲスト:なし

推薦度:☆☆☆

 ご存知シェイクスピアの"オセロ"が原作の現代高校生版。結果は分かっているだけに、展開を期待していたのだが、"オセロ"の域を出ておらず、バズ・ラーマン監督の「ロミオ+ジュリエット」のような洗練さは感じられなかった。しかしながら、バスケのヒーロー、オーディン役を演じたマカーイ・ファイファーに拍手を贈りたい。中々の名演技であった。それに比べ、ジョシュ・ハートネットは人気とは裏腹に、まだまだ修行が足りないといった感じ。最新作「ブラックホーク・ダウン」に期待をかける。

 一応、これで私のコンペティション参加作品は終了。

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映画祭 8日目 (2001年11月3日)
<シネマプリズム>
「ティアーズ」

主演:ハン・ジュン、ポン・テギュ、パク・クニョン

監督:イム・サンス

来日ゲスト:イム・サンス(監督)

推薦度:☆☆☆☆

 それぞれ何らかの理由で家を飛び出した少年少女4人の生き様を描いた青春ドラマ。大人から見れば何考えてるのか分からない"何もしない生活"。しかし、そんな彼らには、彼らなりの苦悩が隠されている。ただ、それが目に見えないだけ。ほんの一瞬だけ垣間見せる現実からの逃避。その先で彼らが待っているものは…。

 全編デジカメ撮影によるキネコ作品(ビデオからフィルムに再編集)のため、画質が非常に荒く、登場人物の顔が皆、真っ黄色のなのが劇場用映画としては最大の弱点。飽くまでもビデオ用向け。とはいえ、4人の少年少女の心の葛藤を抽象的にうまく表現出来ており、ドラマとしては見応えのある作品に仕上がっている。中でも、主人公の少年ハンは、彼自身の事は殆ど描かれていないにも関わらず、すんなりと感情移入出来る点は、脚本と演出のうまさと言えよう。

 後半のティーチ・インで、チャン・ソヌ監督の「バッドムービー」と「Lies/嘘」の話題が出たが、サンス監督は皮肉交じりにあっさりコケ下ろしていた。前者の映画は未見だが、見た知り合いの評価は決して良くないし、「Lies」は私も去年ファンタで見たが、稀に見るレベルの低い映画だったので、サンス監督としては、そんな映画と比較されるのは真っ平ご免といったところだろう。ちなみに、サンス監督は「Lies」の映像をクライマックスで使用しているが、その理由は"地獄"を表現したかったからだそうだ。(未だに「Lies」につてはあまりのつまらなさに腹が立っている私であった...。)

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映画祭 9日目 (2001年11月4日)

<特別招待作品>
「アザーズ」

主演:ニコール・キッドマン  (「アイズ・ワイド・シャット」)

監督:アレハンドロ・アメナバール  (「オープン・ユア・アイズ」)

来日ゲスト:なし

推薦度:☆☆☆

 いわゆるよくあるお化け屋敷映画。それ以外の何者でもない。いい意味で低予算をうまく活用できている。(ニコール・キッドマンのギャラは別だけど。)登場人物はわずかに6人。舞台は郊外のお屋敷のみ。どこぞのハリウッド映画のような特殊映像はほとんどなく、クライマックスの瞬間まで、物語は全く進展しないが、そこは脚本の見せ所。あーあ、金なくても、こんな風にオカルト映画って撮れるんだと世界中の学生さんが喜びそうなお手本的作品。

 「オープン・ユア・アイズ」がえらく気に入ってしまったトム・クルーズが、その監督に1本取らせてみようと金を渡したが、まだとことん信用はしていないので控えめにしたという感じ。それでいて、自分はちゃっかりペネロープ・クルスと「バニラ・スカイ」に出てたりして。この映画の撮影時はまだ夫婦、アメリカ公開時には離婚していたニコール・キッドマンは、前の週に「ムーラン・ルージュ」で来日していたのに、さっさと帰国してしまい、舞台挨拶はなし。おまけに、かつて「オープン・ユア・アイズ」で東京グランプリを受賞したにも関わらず、監督はテロを理由に来日延期。うーん、まだキャメロン・ディアス・レベルのセレブリティじゃないんだから、日本に来るべきだったと思います。少なくとも、この映画祭で世話になったんだから、恩返しをすべきだったなぁ。

 本当はこの後に「助太刀屋助六」を見る予定だったんですが、個人的都合により、急遽、取りやめ。本作品が、今年の映画祭最後の参加作品となりました。

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