第12回東京国際映画祭  その他の協賛企画 
東京国際ファンタスティック映画祭99 映画祭受賞一覧

 

映画祭現地レポート速報!
私が個人的に見聞きした東京国際映画祭の現地レポートです。

10/30 映画祭 初日   10/31 映画祭2日目  11/1 映画祭3日目 
11/2 映画祭4日目  11/3 映画祭5日目  11/4 映画祭6日目 
11/5 映画祭7日目  11/6 映画祭8日目 11/7 映画祭9日目 

感想欄は「映画鑑賞の記録」に投稿した文章のままです。
内容によっては、一部、本文と重複しているところもありますが、ご了承下さい。

映画祭 初日

(1999年10月30日)

<オープニング・セレモニー>

  • 東京国際映画祭の時期がやってまいりました。今年でちょうど12回目。が、昨年に引き続き、特別招待作品はワーナー・ブラザース、UIP、20世紀FOX、東宝東和、日本ヘラルド、ギャガ・コミュニケーションズといった大手の配給会社が出品せず、来日ゲストの顔ぶれも今ひとつというエンターテイメント性に欠けたショーとなってしまいました。昨年から2つあったコンペ部門を1つに統合。年々、規模が小さくなっていることは、イコール次回の予算削減につながるという悪循環をもたらしています。それでも、オープニング、クロージングの前売券は即日完売という人気ぶりを発揮し、映画ファンの期待を集めている映画祭であるのも事実。ただ、個人的に気になるのは会場に入った方は皆さんそう感じると思いますが、必要以上に「ご招待」が多いこと。実際には来ないであろう人たちのために、一般の入場客が制限されてしまうようでは問題ありです。この辺の問題を早期に改善して欲しいです。
  • オープニングには参加しなかった私ですが、なんとあの石原都知事が馬鹿な発言をしたそうです。彼は、映画祭を「渋谷のようなゴミゴミした街でやらずに奥多摩でやればいい」と言ったそうです。渋谷がゴミゴミした場所で悪かったな!と渋谷の街を愛する私は思った。そんなに嫌なら、出席しなきゃいいんだ。半分冗談なんでしょうが、彼のことだから、半分は本音じゃないかな?都知事の爆弾発言に、ゼネラル・プロデューサーの大映・徳間社長も笑ってごまかしたそうな。政治には関心ないが、世間の波に流されて、"石原裕次郎の兄"なんかに投票しなくて良かった。
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<特別招待作品オープニング>
「ジャンヌ・ダルク」

  • 出演 ミラ・ジョボビッチ、ジョン・マルコビッチ、フェイ・ダナウェイ、ダスティン・ホフマン
  • 監督 リュック・ベッソン
  • 来日ゲスト 監督リュック・ベッソン、フェイ・ダナウェイ、デズモンド・ハリントン、音楽エリック・セラ
  • 解説 祖国フランスをイギリスの圧制から解放するよう神のお告げを聞いた少女ジャンヌ・ダルクの波乱に満ちた短き生涯を「レオン」「フィフス・エレメント」のリュック・ベッソン監督が映画化。ヒロイン、ジャンヌ・ダルクには同じく「フィフス・エレメント」のリールー役が話題になったミラ・ジョボビッチ。他に名優ダスティン・ホフマン、フェイ・ダナウェイらが共演。
  • 今年のオープニング作品はリュック・ベッソン監督最新作「ジャンヌ・ダルク」。監督本人と出演のフェイ・ダナウェイ、デズモンド・ハリントン(全くの新人)、音楽のエリック・セラが来日しましたが、正直なところ、一昨年の「エアフォース・ワン」(ハリソン・フォード)、「タイタニック」(レオナルド・ディカプリオ)、昨年の「アルマゲドン」(ブルース・ウィリス)の時と比べて、野次馬の数は滅茶苦茶少なく、いかに監督の名前だけでは話題を呼ばないか実感しました。前売券も即日完売はしましたが、当日券の列も短く、本戦の正月興行がどう動くのか気になるところです。で、私はというと、この映画は見なかったので、レポートはここまでです。
  • 映画を見る前に、エリック・セラのサントラを買ってしまったんですぅ。酷かった。そりゃ、確かに今までのエリック・セラの曲からすれば、初めてに近いきちんとしたフル・オーケストレーションで、合唱まで入っていたりするんですが、至る所にお馴染みの「ズンチャカ、ズンチャカ」リズムが入ってて変。旋律もクラシックの名曲の焼き直しみたいなもんばかり。彼、オーケストラの才能ないと思う。
  • 推薦度 ☆☆☆☆
  • 感想 これまでの聖女ジャンヌ・ダルク像から、人間ジャンヌ・ダルクに視点を置き換え たのは分かるが、「普通の意地っ張りな女」になってしまった気がする。それも、 後になって後悔ばかりするような...。 これは私だけでなく、劇場から出て行くかなりの人が感じたようだが、この映画、 非常に長い。特に後半部分は、眠気を誘うくらい何もない。結果が分かっているだ けに、過程の部分を見せ場として持っていってくれないと楽しめない。 でも、ミラ・ジョボビッチの「フォロ・ミー」は精悍でかっこいい。あんな女性な ら目の前に「死」がちらついていても、ついて行ってしまうかも? また、フランスを代表するチェッキー・カリョ、ヴァンサン・カッセルの二人も中 々、かっこいいキャラクターであった。
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<ファンタスティック映画祭ホラーオールナイト>
はじめに

  • 昨年同様、全席指定の前売だったので、初日にチケットをゲットし、比較的前方のいい席を確保できました。と言いつつ、年々、ホラーファンの減っている現状では、それほど慌てなくても、自分好みの席を取れた方がいらっしゃったんじゃないでしょうか。最近は、ファンタの話題は香港映画に集中しちゃってますね。もうインド映画も飽き始めているみたいですね。確かに、香港映画は見てしまうと楽しい映画が多いし、中には感動作もありますね。
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<休憩>
WAHAHA本舗ポカスカジャン

  • ゲスト不足に悩まされると、登場してくるWAHAHA本舗のポカスカジャン。WAHAHA本舗って、結構、イケてると思うけど、パンテオンの大劇場向きではないかもね。でもって、ポカスカジャンは例によって、映画ネタのコントを披露してくれるのだが...よく聞いてみると...この前と同じネタじゃん!少しは新作を作れ!と怒りの私であった。お陰で、本編を見る前に仮眠をとらせていただきましたぁ。
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「HOLLOWEEN: H20」

  • 出演 ジェミー・リー・カーティス、ジョシュ・ハートネット、ミシェル・ウィリアムズ
  • 監督 スティーブ・マイナー
  • 解説 20年前のハロウィンの夜、17歳のローリーは精神病院を脱走した兄マイケルに命を狙われるが、辛うじて生き延び、身分を隠して新しい人生を送っていた...。ジョン・カーペンター監督によってホラーブームを巻き起こした「ハロウィン」「ブギーマン」の続編。ブギーマンのハロウィン・マスクを被った殺人鬼マイケル・マイヤーズに敢然と立ち向かうヒロインに20年前の前作同様、ジェミー・リー・カーティス。再び絶叫の女王の座を奪うべくカムバックを果たした。彼女の息子を演じるのは「パラサイト」のジョシュ・ハートネット。監督スティーブ・マイナーは「13日の金曜日PART2」「PART3」を撮ったベテラン・ホラー監督。
  • つ、遂に、日本で待望のシリーズ最新作がスクリーンで上映されました。全米で大ヒットしたんで、この作品が上映されるのを首を長くして待っていたんですね。今回のオールナイトのチケットを買ったのも、この映画を見るためです。最初の事件から20年後、再び悪魔の殺人鬼ブギーマンことマイケル・マイヤーズが登場。しかも、あの名曲「ミスター・サンドマン」の歌にのって。主演に「1、2」のジェミー・リー・カーティスを呼び戻したというだけあって、原点に返ってやろうじゃないかという作品に仕上がりました。監督が「13日の金曜日2、3」のスティーブ・マイナーということからも、そうした意欲が伺えます。まあ、ホラー映画を見慣れている人にはちょっと物足りなさを感じる人もいるかもしれませんが、これは20年の歳月をかけた壮大な家族の物語でもあるんですね。
  • "ミスター・サンドマン" シリーズ2作目「ブギーマン」のエンディングで印象的なBGM。サンドマンの振りかける砂が目に入ると眠ってしまうというおとぎ話がある。でも、何故?サンドマン?
  • 推薦度 ☆☆☆☆
  • 感想 一応、四つ星にしましたが、これは飽くまでもシリーズのうち最低でも「1」と 「2」を見た事がある人に限ります。何故って、これこそ、正統派の続編だからで す。もし、ローリーと兄マイケルの関係のその後を知りたければ、おすすめします。 が、もし、それってだーれ?という人には、星1つで十分でしょう。 絶叫の女王ジェミー・リー・カーティスの迫真の演技に拍手。彼女あってのシリー ズです。今回は残酷性よりもドラマ性を重視しているので、ホラー映画が好きとい う人には少し生ぬるいでしょう。母ジャネット・リーがちょこっと出てましたね。
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<休憩>
SEGA DREAMCAST ゾンビ・リベンジ

  • 2本目「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」に入る前に、トークショー+ファンタ公認ゲームSEGA"ゾンビ・リベンジ"のイベント突入。ゲストに、あのCMで有名な湯川・元専務が登場。早く、専務に戻れるといいですね。でも、私、まだドリキャス買ってません。すんません。"シェンムー"の発売遅れちゃってるしねー。ところで、"シェンムー"って、"センムー"の駄洒落?
  • どうせなら、タッキーこと滝沢君も来てくれればいいのに。あ!そうか。未成年者の深夜営業は禁止されてるんだっけ!それに、もし彼が来たら、5分で前売は売り切れていたに違いない。
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「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」
<30周年記念版>

  • 出演 デュアン・ジョーンズ、ジュディス・オデア、カール・ハードマン
  • 監督 ジョージ・A・ロメロ、30周年記念版 ジョン・A・ルッソー
  • 解説 日本でも話題になった「ゾンビ」(原題:「Dawn of the Dead」)の前作とも言うべき、ロメロ監督の出世作。1968年に製作された白黒作品。バージョンによっては、カラー化された作品もあるが、今回は、脚本家ルッソーが自ら15分間の新しいシーンを追加して、新たなエンディングを作り出した30周年記念版。
  • 正直言って、見る前から期待はしていませんでした。(何度か、見た事ある映画だし、その頃から滅茶苦茶面白い映画というほどではなかった)で、見終わった後、その低レベルの期待すら外してしまうような作品に仕上がっていて、私を含め、多くのオリジナル・バージョン観賞経験者が不満に思っていたようです。いくら30周年だからって、わざわざシーンを撮り直してまで、エンディングを変える必要はないでしょう。おまけにそのシーンの監督はロメロ本人じゃないしね。本来なら、ぐっすり眠って、次の作品まで体力を残しておかなければいけなかったんですが、まだ2本目ということもあって、しっかり見てしまった。ありゃりゃ。
  • 推薦度 ☆
  • 感想 30周年記念版と銘打っておきながら、オリジナル作品を根底からひっくり返したよ うな作品になってしまった。こんな作品を作るくらいなら、上映しない方がいい。 なお、追加された15分間を除いたこの映画の評価は☆☆☆。もともと「ゾンビ」の オリジナルとはいえ、やはり荒削りの原石的な存在であり、完成度としては今ひと つだと思う。飽くまでも個人的な感想ですが。
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<休憩>
「プレア・ウィッチ・プロジェクト」紹介

  • 出演 ヘザー・ドナヒュー、マイケル・C・ウィリアムズ、ジョシュア・レナード
  • 監督 ダニエル・マイリック、エドゥアルド・サンチェス
  • 解説 伝説の魔女を求めてドキュメンタリー映画撮影のため森に入り、そのまま消息を絶った3人の学生が遺したフィルムを編集した映画が、全米で大ヒットを記録。そのあまりにもリアルな映像描写に見る者を震え上がらせた話題作。
  • この映画こそファンタ向きの映画かもしれません。が、ファタで上映してしまうと、それでお客さんが全員来て終わりになってしまいそう。そんなわけかどうか知りませんが、今回はアメリカのテレビでオンエアーされたドキュメンタリー映像の抜粋と予告篇集だけにとどめ、おいしいところは正月までお預け。
  • 個人的には、この映画は全然、興味ないです。だって、暗いし、カルト過ぎるもん。それに、この映画、手ぶれ(わざと)が凄くて、全米では映像酔いしてしまった人が大勢いるらしい。だから、パンテオンなんかで上映してはいけないのだー。昔、EXPOで映像酔いしてしまった人が救急室に殺到して大変だったというニュースを聞いたことがあるなぁ。関係ないか。
  • そこで、先日、この映画を見に行ったんですよ。一応、映画ファンなもので...。でもって、やっぱり、私は駄目でした。どうも、エンターテイメント性の高い作品でないと受け付けない体質のようです。おまけに、分かっていたのに、渋谷パンテオンの大画面を前の方の席で見てしまい、終わった後は、案の定、気持ち悪くなっていた。昔から、乗り物酔いの傾向があったので、こういう映画は苦手。他にも、「シンドラーのリスト」が駄目でした。それと、「スピード2」。この映画も手ぶれというかパンが激しくて酔ってしまった。
  • 推薦度 ☆☆☆
  • 感想 個人的には好きな内容の映画ではない。しかしながら、そのテレビ特番やホームペ ージなどのマルチメディアを駆使したこれまでにない奇抜な発想は高く評価したい。素人のような撮り方が良いとはいいません。何故なら、本当に素人が撮って、素人が出ているのだから。そういう意味ではスピルバーグの「激突!」に似た新鮮さを感じます。 まあ、この映画はいわゆる企画物であり、何かを求めるのはおかしな話でしょう。こういう作品が好きな人には超おすすめしますが、そうでない人には全くおすすめ出来ません。
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「ファンタズムIV」

  • 出演 マイケル・ボールドウィン、レジー・バニスター、アンガス・スクリム
  • 監督 ドン・コスカレリ
  • 解説 1979年に製作された「ファンタズム」から20年。ドン・コスカレリ監督のライフワークとも言うべき、大河ホラー映画?マイケル・ボールドウィン、レジー・バニスター、アンガス・スクリム3人共、第1作からのオリジナル・キャスト。
  • パート3は見る機会がなく、「1、2」だけなので、ストーリーの流れはさっぱり分からんかった。とはいえ、こういうのってストーリーよりもノリって感じですね。おまけに、随所に懐かしい「1」の映像を見せられては、ノスタルジックな雰囲気も漂ってしまう。憎い演出ですな。それでいて、謎が謎のまま、全く解決せずにいきなりエンド。早く「5」を作らないと怪人トールマンの役者さんが亡くなってしまいますよ、監督。
  • 推薦度 ☆☆
  • 感想 よくまあこの題材で20年も映画を作り続けていると、その方が感心してしまう。 これは、出演している俳優の成長の記録なのかもしれない。特にマイケル・ボール ドウィン。あんなに可愛かった少年が、こんなにおじさんになってしまうのかー。 20年の年月って、こわーい。これが、本当のホラー映画。 視点を変えてみれば「2001年宇宙の旅」に似た素晴らしい作品なのかもしれない?
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ダリオ・アルジェント/オペラ座の怪人」

  • 出演 ジュリアン・サンズ、アーシア・アルジェント、アンドレア・ディ・ステファノ
  • 監督 ダリオ・アルジェント
  • 解説 「サスペリア」「フェノミナ」「シャドー」といったホラー映画を世に生み出したイタリア映画界の巨匠ダリオ・アルジェントの最新作。主演は「眺めのいい部屋」で注目を集めたイギリス界の貴公子ジュリアン・サンズ。ヒロインの歌姫クリスティーンには、監督の愛娘アーシア・アルジェント。
  • この映画が始まったのが朝の6時。眠かったですよー、こんな時間からの上映なんて。それも、派手で面白い映画ならいいですが、ゴシックホラーですからね。それにしても、アルジェント監督は、何を考えて、この映画を作ったのかな?原作に忠実にというのなら、それはそれで一つの理由だけど、全然違う話だし、ファントムは超美形のジュリアン・サンズだし、クリスティーヌは決して美人ではない自分の娘だし。でも、そんなのはどうでもいい。これが終われば、家に帰ってゆっくり眠れるんだからと、じっと我慢をしてました。
  • ふと、作品を振り返ってみると、あのネズミには、一体、どんな理由があったのだろうか?
  • が、終わってみると、次の「未知との遭遇」開場まで2時間半しかないのに気づき、唖然とするのであった...。何が間違いだったかっていうと、映画本編よりも、ポカスカジャンとか、「ブレア・ウィッチ・プロジェエクト」特集とかに時間を思い切り割いていたのが計算外であった。
  • 推薦度 ☆
  • 感想 どうしてわざわざアルジェントが作らなければいけないの?原作に忠実な訳でもなく、ミュージカル版を元にした訳でもなく、飽くまでもオリジナルの怪人を作り上げ、結果、どうしようもなく平凡なホラーに仕上がってしまった。単に、自分の娘にヒロイン、クリスティーヌを演じさせたかっただけなのではないか。これよりは、ロバート・イングランドの「オペラ座の怪人」の方が良かったです。
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映画祭 2日目

(1999年10月31日)

<コロンビア映画75周年記念>
「未知との遭遇/ディレクターズ・カット完全版」

  • 出演 リチャード・ドレイファス、フランソワ・トリュオー、テリー・ガー
  • 監督 スティーブン・スピルバーグ
  • 解説 スティーブン・スピルバーグ監督が「ジョーズ」の次に撮った出世作の1本。異星人とのコンタクトを人間味あふれるファンタジックな感動で包み込んだ不朽の名作。共演のトリュフォーはフランス、50年代ヌーベルバーグを代表する巨匠。まだ20代の駆け出しだったスピルバーグの熱意に惚れ込んでの出演。
  • 2日目のファンタは、コロンビア・ピクチャーズ75周年を記念して、新旧3本一挙上映。第1弾は、SF映画の代名詞ともなったスピルバーグ監督の「未知との遭遇」。アメリカよりコロンビア・ピクチャーズと親会社ソニー・ピクチャーズの代表が来日し、簡単な挨拶をした後、ソニー社内に残る古い写真資料や97年に製作されたメイキングのダイジェスト版を上映。本編はいつ見ても超感動もんです。ラストのクライマックスは見る度に、心が温まるんです。あの頃のスピルバーグは、本当に生き生きとしていて、夢一杯の映画を作っていました。今じゃ、ただの中年の被害妄想のユダヤ人になってしまった。年を取るって、夢をなくしていくことなんですね。なお、このバージョンは、全世界で初の劇場上映だそうです。一言で言えば、「オリジナル」+「特別篇」-「オリジナルの一部」ってところでしょうか。気になるのは「主人公の会社でのエピソードを省いた分、クビになるのがあまりにも唐突」、「のちにセリフの中にも出てくるのに、枕のエピソードがない」点でしょうか。ラストの「船内」は削除したんですね。あれって、どうしてもスピルバーグが入れたいからって「特別篇」を作ったのに、入れてみたら、前後のバランスが崩れて、あまり好きじゃなかったです。エンディングも「ピノキオ」の流れない短いバージョンです。
  • 推薦度 ☆☆☆☆☆
  • 感想 映画殿堂入りの超特別推薦映画。夢とは何か。希望とは何か。そして、愛とは何かを教えてくれる映画史に残る名作である。リチャード・ドレイファスのラストシーンもさることながら、フワンソワ・トリュフォーの「I envy you」のセリフもぐっと来る。それはまた、スピルバーグ自身の言葉でもあるだろう。
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<コロンビア映画75周年記念>
「アルゴ探検隊の大冒険」

  • 出演 トッド・アームストロング、ナンシー・コバック、ゲイリー・レイモンド
  • 監督 ドン・チャフィー、特殊撮影:レイ・ハリーハウゼン
  • 解説 まだ「スター・ウォーズ」や「ジュラシック・パーク」なんかなかった60年代、実写と人形を一コマ一コマ動かして撮影したストップ・モーション・アニメ(ダイナメーション)が最先端技術として活躍していた。そして、その第一人者として後世に名を残したのが名特撮マン、レイ・ハリーハウゼン。
  • 冒頭、特撮監督も務めたレイ・ハリーハウゼンによる製作秘話のVTRを上映。90歳近い年齢だと言うのに、しっかりした受け答えで、気さくなおじいさん。心底から映画が好きって感じを受けました。なんか、こういう伝記や神話を扱った大人から子供まで楽しめる娯楽映画っていいなあ。巨神像やヒドラ、骸骨軍団なんか遊び心満載。「ハムナプトラ」は、まさにハリーハウゼン映画へのオマージュですね。「ジュラシック・パーク」なんかも影響を受けています。今見ると、ちょっとテンポがのんびりだし、滑稽な感じも受けるけど、そこはご愛嬌。
  • 推薦度 ☆☆☆☆
  • 感想 今の時代にはちょっとテンポが違うかな。でも、この作品があったから「スター・ウォーズ」や「ジュラシック・パーク」や「タイタニック」があったわけで、今を代表するSFXスタッフの手本となった作品である事は間違いない。決して長い映画なわけでもないし、退屈で寝てしまう映画でもない。一度、親子で楽しんでみてはいかがだろうか。
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<コロンビア映画75周年記念>
「13F」

  • 出演 クレイグ・ビアーコ、グレッチェン・モル、ビンセント・ドノフリオ
  • 監督 ジョセフ・ラスナック、製作総指揮:ローランド・エメリッヒ
  • 解説 現実と虚構が交錯するバーチャル・リアリティの世界を描いたSFミステリー。製作は「インデペンデンス・デイ」のローランド・エメリッヒ。監督は「GODZILLA」で第2監督を務めた新人ジョセフ・ラスナック。
  • 冒頭、ソニー配給の新作映画予告篇を上映。続いて、本編へ。 原題が「ザ・サーティーンス・フロアー」というのはOKなんだけど、「13F」ってどう読むのかと思っていたら、ソニーの宣伝マンが「じゅうさんかい」と呼んでますだって。読めんぞ、「13F」じゃ。ルビふるか、呼び方を変えなきゃ駄目だよー。ソニーさん、最近、タイトルが変なんです。前も「8mm」という映画で、当初は「えいとみりめーたー」と読ませていたんですが、最終的には普通に「はちみり」と読むようになっていたし。「ジャンヌ・ダルク」も原題が「ザ・メッセンジャー」になったんで、変更したら、その直後に、元に戻してみたり。(これ東宝の「メッセンジャー」が原因でしょう?違いますか?)タイトルは映画の顔だから、誰でも読めるようにして欲しいですぅ。まあ、それは置いておいて、映画そのものはまさに「マトリックス」の世界。でも、個人的には、こちらの世界観の方が好き。特にエンディングを見た後では。(それまでは似たようなもんです)ただ、スタッフ、キャストが無名だったりして、商業的価値はあまりないですけどね。けど、「13F」って、別に宗教絡みの話でもないし、「地下10階」でも「999階」でも良かったような...。
  • 推薦度 ☆☆☆
  • 感想 元来、私は映像にフィルターをかけて色づけしてしまうのを嫌うが、この作品の場合は、現代をブルー、過去をセピア調ときちんと区別して色分けしている点を高く評価する。それがあったからこそ、ラストのクライマックスが生きてくる。「マトリックス」なんかよりも、こちらの方が私はおすすめ。でも、万人向けではないので、この種の作品が好きな人にはいいだろう。グレッチェン・モルが中々、魅力的な演技を披露してくれる。
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映画祭 3日目

(1999年11月1日)

<ヒッチコック生誕100年>
「めまい/完全復元版」

  • 出演 ジェームズ・スチュアート、キム・ノバク
  • 監督 アルフレッド・ヒッチコック
  • 解説 ヒッチコック監督の愛した俳優の一人ジェームズ・スチュアート主演の代表作。約40年の時を経て傷ついたフィルムをデジタル復元。当時25歳のキム・ノバクのミステリアスな魅力が話題になった。
  • 遂に映画祭も3日目に入りました。が!仕事の都合で、昼間は働いていましたぁ。で、会社帰りに見たのが、名作「めまい」の復元版。復元と言っても、新たに編集し直したとかいうのではなく、褪色してしまった部分を色づけしたり、音源を原版から入れ直したりしたもの。個人的には既にリバイバル上映の際に劇場で見ている作品ではあるし、ビデオで何度も見ている作品なのだが、なるほど、色が綺麗になってみると、今まで見えていなかった背景や空の色がくっきりとなって、新鮮さを感じた。しかーし!エンディングにいきなり現代風の長たらしいビリングを入れないで欲しい。そりゃ、復元をするのに何人もの人の手がかかっていた事は分かりますが、この映画は58年の作品ですから、あんな長いエンドタイトルは必要ないです。私は、それが一番、驚いた。
  • 推薦度 ☆☆☆☆☆
  • 感想 ヒッチコックを代表する名作の一つであり、何度見ても楽しめるサスペンス映画。50年代の作品とは思えないスピーディーな展開に、ヒッチコックの凄さを感じる。この作品については、これ以上は語らず。とにかく自称映画ファンで、まだこの映画を見ていない人は、直ぐにでも見て下さい。
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映画祭 4日目

(1999年11月2日)

「深海からの物体X」

  • 出演 クレイ・ロジャース、シャロン・トゥメイ、ローレン・デ・パルマ
  • 監督 アル・パッセリ
  • 解説 ボート遊び中に嵐に見舞われた若者たちが、無人の豪華ヨットを見つけ、乗ってみたら、あれまぁ!という映画。とにかく、思いつきで作ってみました的ないい加減な設定、内容が、逆に笑いを買ってしまいそうな、おバカ映画。
  • いつものようにゲストに配給会社アルバトロスの宣伝マンが登場。なんと!着ぐるみである。それも、イカとタコ。思わず笑ったし、あんな着ぐるみを着て、舞台に上がる勇気に拍手を贈りたかった。アルバトロスは一時期、「マルセル」シリーズなど良質路線を行くのかと思っていたが、やっぱこういう映画が主流なんですね。司会の小松沢さんもおっしゃってましたが、この映画を見に来た人こそ、昔からのファンタ・ファンですね。エンパイア・ピクチャーズや「モスキート」「ティックス」などの迷作を数々送ってきたファンタだからこそ、堂々と渋谷パンテオンの大画面で上映できる作品です。映画の完成度なんて、学生に撮らせた方がまだましという感じで、物語なんかも、滅茶苦茶たくさんの疑問を残したまま、いきなりエンディングです。「笑ってこらえて90分」というキャッチコピーをプレゼントしたい映画でした。
  • 推薦度 ☆
  • 感想 この映画をすすめたら、私は誰かに背中を刺されてしまうかも!それだけ映画としての出来は最低です。が、最低には最低のレベルがあり、この映画クラスになると、もう手の施しようがなく、逆に「笑い」という新しい感情が生まれてくる。馬鹿と天才は紙一重のたとえのように、残念ながら紙一枚で馬鹿映画になってしまった迷作。
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「ドリームメーカー」

  • 出演 辺土名一茶、上原多香子
  • 監督 菅原浩志
  • 解説 辺土名一茶と上原多香子の話題のアイドル2人が主演した青春ラブストーリー。共通の趣味、"音楽"に全てを託した若者たちの熱きドラマを「ぼくらの七日間戦争」の菅原浩志が監督。
  • 映画祭期間中なのに、一般ロードショー映画を見てしまった。それというのも、他に見たい作品がなかったから。もう一つ、この前、見に行こうと最終回に行ったら、なんと2部興行になって「金融腐蝕列島」になっていたため。まあ、主演の二人だけでは、お客さんは呼べないですよね。しょうがないか。なお、この後、私は大学のサークルの打ち上げがったので、そちらに参入。よって、今日の映画祭はここまでです。(って、1本しか見てないって事だよー)
  • 推薦度 ☆☆☆☆☆
  • 感想 世間からはみでた少年が、同じ夢を持つ少女と出会い、仲間たちと助け合いながら夢の実現に向けて走るというテーマ性は非常に高く評価する。が、それを脚本にしてみたら、あらよっと、違う方向に向いてしまったという感じ。一つには、案の定、単なるアイドル映画になってしまった事。もう一つは、ドラマ性を出そうと伏線をはったのが、逆に焦点をぼやけさせてしまった事が原因として挙げられる。
     また、主人公2人の演技が下手。特に上原多香子にはもっと勉強をして欲しい。まあ、どちらも経験が浅いということで、今回は応援の立場に回らせてもらおう。それよりも富司純子のドン臭い演技をなんとかして欲しかった。何年、女優をやってるんだろう?演じていて、自分が浮いた存在なのに気づかなかったのか?期待していただけに残念な結果に終わった1本。
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映画祭 5日目

(1999年11月3日)

<コンペティション>
「マリアの息子」

  • 出演 モフセン・ファルアサフィアン、ラフィク・テルガブリリアン
  • 監督 ハミド・ジェベリ
  • 解説 イスラム教徒の家で育った少年ラフマンは、村で唯一のカトリック教会にあるマリア像に、亡き母親の姿を想像し、感銘を受ける。やがて、年老いた司祭が倒れ、彼は遠く離れた司祭の兄弟を探す旅に出る。
  • なんか私がこんな映画を見に行ったと言ったら、驚かれる方もいるかもしれませんね。そう、私はメジャー系、娯楽系以外の映画は滅多に見ないんですが、なんせ、今年の映画祭はますます私の趣味と異なる方向へ行ってしまったので、取り敢えず、見れるものは見ておこうと、足を運びました。映画の作品そのものは非常に良質で、ほのぼのとした田舎の村の生活が描かれ好印象でした。また、出演している少年たちの生き生きとした演技に好感が持てます。が、この映画をどこまで好きかという話になると、お馬鹿でもいいから、ファンタ系の映画の方が好きかも。
  • 監督さんも来日していたようですが、風邪でダウンしてしまい、ゲストに登場したのは、製作のフレシテ・タヘルプールさんお一人です。イランって、文化しきたりの強い国なので、今でもキスシーンや子供の前で両親が喧嘩するシーンって、検閲が入るそうです。子供を主演にした作品が多いのは、検閲にひっかかる項目がないからなんですね。その点、日本は自由でいいですねと、司会の襟川クロさんがおっしゃってましたが、日本でも性器の描写は検閲入りますよ。(ヘアーは解禁になったけどね)
  • 推薦度 ☆☆☆
  • 感想 少年の純粋な心を極々、普通に映像化した秀作。 やっぱイラン映画は苦手かもしれない。他に、表現する言葉が思い浮かばない。つまらないわけではないが、何かを特別に感じたわけでもない。こういうのは完全に個人差ですね。
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<特別招待作品>
「黒い家」

  • 本当に見たい映画がありません。そこで、招待券をもらったので、「黒い家」を見に行ったんですが、私本人がどうしても見たいという作品ではなく、列を並ぶのが面倒くさくて、開映ぎりぎりに入場しました。ところが、なんと、こんな映画(失礼!)にお客さんが一杯、押しかけていて、真中の巨大な関係者席の空席を除けば、ほぼ満席。見るつもりもなかった映画を最悪の環境で見る。これほどマイナスな話はないわけで、しかも、私のような人間が一つの席を占有してしまったために、本当に見たくて来た他のお客さんが座れなくなるのは申し訳ないので、なんと映画を見ずに、退場してしまいました。誰か私の代わりに座れたかなぁ?
  • p.s. この映画、多分、ロードショー公開されても見に行かないと思います。
  • 結果:やはり、私はこの映画を見なかった。そして、今後も映画館で見ることはないだろう。
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<コンペティション>
「ツイン・フォールズ・アイダホ」

  • 出演 マイケル・ポーリッシュ、マーク・ポーリッシュ
  • 監督 マイケル・ポーリッシュ
  • 解説 シャム双生児の兄ブレイクと病弱の弟フランシス。そんな二人の前に現れたコールガールのペニーとの奇妙な出会いは、美しくも哀しい愛の物語の始まりであった。双子のマイケル、マーク・ポーリッシュ兄弟による長編初監督・主演作品。
  • 一風変わった映画のようで、ちょっとデジャブを感じた作品であった。なんで、デジャブなんだろう。似たような映画があったっけ?記憶が混乱している。何故か、ストーリーが見た瞬間、全部分かってしまったんですよー。まあ、もともとそんなにひねくった題材ではないので、どんな展開になるかは容易に想像できるでしょうが、不思議だなぁ。
  • 今回のゲストは、監督、脚本、主演のポーリッシュ兄弟です。なんか履歴見ると、「ヘルレイザー4」に出演していたのね。(関係ないか)双子の兄弟だけど、映画では肩と肩がくっついたシャム双生児の悲哀をうまく演じていました。兄弟のいない私には分からない深い絆ってもんがあるんでしょうね。まして、自分と同じ遺伝子を持ち、同じ顔をしている双子は、彼らにしか分からないテレパシーのようなものがあるのかもしれません。
  • 推薦度 ☆☆☆
  • 感想 音楽がいかに映画の雰囲気を盛り上げてくれるかを教えてくれる。この映画の場合、音楽のせいで、思わず睡魔が襲ってしまった。とはいえ、最後まで眠らなかったのは、物語が素晴らしかったお陰。双子の秘密が徐々に分かってくるところなど、別に謎解き映画でもないのに、さりげなく表現されている。クライマックスの自転車のシーンも切なく哀しい。
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映画祭 6日目

(1999年11月4日)

「美少年の恋」

  • 出演 スティーブン・フォン、ダニエル・ウー
  • 監督 ヨン・ファン
  • 解説 同性愛のストリート・ボーイたちの日常生活を描きながら、彼らのひたむきな愛を描いた青春グラフティ。
  • ゲストは、ヨン・ファン監督と俳優のダニエル・ウーとテレンス・イン。さっすが、香港映画界の"美少年"がゲストとだけあって、会場前列は黄色い声の持ち主で一杯。「深海からの物体X」とは正反対という客層。ちなみに私は、彼女たちの勢いに押されて会場左後方に。この辺りは、おば様たちも大勢いらっしゃいまして、若いピチピチの男の子に手を叩いて喜んでおりました。いやー、青春っていいなぁー。主演のダニエル・ウーさんは京都で建築を学んでいたそうで、日本語が少し喋れます。でも、建築はやめて、今は俳優業に専念しているのでしょうか?それとも、将来設計のため?香港では日本語がブームという話を聞いておりましたが、この映画のタイトル「美少年の恋」は原題のまんまなんですねぇ。「の」という助詞は既に外来語として定着しているようです。映画本編は、見ていて気恥ずかしくなるくらい、メロメロでした。同性愛の世界を真正面から捉えた珍作です。
  • 推薦度 ☆☆☆
  • 感想 テーマ性は買いますが、脚本が今ひとつでした。又、映像だけで表現できる部分をわざわざナレーションを挿入する事で、場の雰囲気を消してしまいました。ナレーションをどうしても入れたいのなら、本人の一人称にした方が良かったのでは?特に今回は男の子と男の子の愛の物語なので、女性のナレーションは浮いていた。また、シーンの前後がぶつ切り状態で、折角の物語がちぐはぐなものになってしまいました。時系列の表現も下手で、時間の流れが全く分からなかったです。これは監督の演出の問題です。同性愛映画なら、個人的には「二十才の微熱」の方がおすすめです。
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<コンペティション>
「ダークネス&ライト」

  • 出演 リー・カンイ、ツァイ・ミンショウ
  • 監督 チャン・ツォーチ
  • 解説 台湾の港町で按摩業を営む父親のもとに帰省していた娘カンイは、ある日、地元のやくざグループに入っている青年アピンと出会い、恋に落ちる。しかし、二人の幸せは長くは続かなかった...。
  • 豪華なゲストです。監督チャン・ツォーチをはじめ、製作のルー・シーユェン、音楽のティオ・ヒューゴ、そして主演のリー・カンイとファン・チィウェイの総勢5名。リー・カンイさんは、映画でもそうですが、可憐な少女です。一方、 ファン・チィウェイは中々の好青年。司会のクロさんが、ジャニーズ系ですねというのも頷けます。(映画では元軍人役なので実際の本人とはちょっとイメージが違います)2人とも、こういう舞台の上は慣れていないのか、凄くシャイで、口数少なかったです。しかし、音楽のヒューゴさん。作曲のために、本編を100回以上見たそうですが、音楽流れていたのって、オープニングとエンディングだけじゃなかったですか?もう少し音楽で全体の雰囲気を盛り上げてくれると、随分、違うと思いますよ。映画音楽って、まだセリフのなかったサイレントの時代からあった大切な要素の一つです。
  • 推薦度 ☆☆☆
  • 感想 主演のリー・カンイ、ファン・チィウェイが好演。
    一人の少女と青年の恋の物語。…だと思ってたら、やくざが絡んで、私の気分は思い切り下降線。案の定、最悪の結末に。終わり良ければ全て良しの精神を尊重する私には、ちょっと辛かった。
    本編には音楽が無いので、映像に頼りきってるんですが、それにしては編集が粗かったです。今後は、その辺も少し考えて映画作りをして欲しいなぁ。
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映画祭 7日目

(1999年11月5日)

「SHOGUN COP」

  • 出演 ミチ・ヤマト、藤岡弘
  • 監督 フレデリック・ベイリー
  • 解説 日本の漫画とアメリカのスタッフで作った和製アメリカ映画。呪われた伝説の武具を求める極悪人を懲らしめるべく、ショーグン・コップが立ち上がる!というとんでもストーリー。
  • さて、今回の作品は、多分、余裕だろうと時間ぎりぎりに入場しました。で、席に座り、暫く待つ。ファンタの場合、6,7分前から予告篇とコマーシャルが流れるんで場内が暗くなるんです。ちなみに、何の予告かと言いますと、「ワイルド・ワイルド・ウェスト」と「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の2本。他にスポンサーのセガから「ソンビ・リベンジ」、ニフティ、Q FRONT、渋谷TSUTAYA、最後に東京ファンタの予告が上映されます。ところが、時間になっても始まらない。え?と思っているうちに、定刻を10分も過ぎてしまった。それでも始まらない。しかし、そこはファンタのお客さん。ひたすら、じっと待つ事、15分。ようやく場内が暗転。いきなりですが、ミューラス・アクターズ・スクールの皆さんによる仮面ライダー・ショー...もとい、SHOGUN COPショーが始まりました。皆さん若くて元気一杯のショーでした。子供が見たら喜ぶけど...。それで終わりかなーと思っていたら、今後はいきなり、お姉さんが登場、イメージソングとやらを唄い始めましたぁ。(後で知ったんですが、この女性、映画のヒロインの沢井なつ美さんでしたぁ)それが終わると、ようやく司会の小松沢氏登場。そして、原作・製作の神崎将臣氏も舞台へ。更に、スペシャルゲストとして、仮面ライダーこと藤岡弘さんが登場。開始時間が遅れたのは、遅れてしまった藤岡さん待ちだったようです。出演するに至った経緯などを喋ってくれました。加えて、場内にいた監督のフレデリック・ベイリ−さんも登場。本当に一言だけ挨拶をして、本編へ。
  • でも、何が、がっかりって、フィルムの上映じゃなかったんですぅ。DLP(Digital Light Processing)っていうプロジェクターによる上映でした。そんなわけで、全編、ピンぼけ状態。折角、フィルムで撮影しているのに勿体無いと思いながら見ていました。映画の内容は、良くも悪くもアメリカ版「仮面ライダー」。隣にいた学生さんたちなんか、途中で退屈してしまい、出て行ってしまいました。
  • 上映終了後、帰ろうと腰を浮かしたところへ、なんと再び小松沢氏登場。最初の舞台挨拶の後、ちょっと楽屋で一騒動あったらしく、藤岡氏が激怒したそうです。理由は、主演のミチ・ヤマトさんが、来ていたにもかかわらず舞台挨拶に出てこなかったため。「俺はお前のために駆けつけてやったんだぞ」と言って、ヤマトさんを叱咤したというのはいかにも藤岡流。かっこいい!結果、ヤマトさん、そしてヒロインの沢井なつ美さん、製作の神崎将臣、寺田慎介両氏も再登場。ペコペコ状態のヤマトさんの舞台挨拶があるも、時間が押しに押して、次の開場時間までわずか15分。係りの人は、大急ぎでお客さんを外に追い出していました。その後、暫くパンテオン前でサイン会やってましたよ。でも、私は昼飯を食べにGo!
  • 推薦度 ☆
  • 感想 結構、年配の監督さんですが、長編映画の経験はないらしい。確かに酷い。はっきり言って、学生映画のノリでした。もう少し完成度を高めてくれないと、見るという行為にすら至らないかもしれません。映画はまさに「仮面ライダー」の世界なんで、下手にアメリカに行って作らずに、日本で作った方が、まだマニアックで面白い作品が出来上がったんじゃないでしょうか。アメリカで製作した事が大間違いの失敗作。
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「キッドナッパー」

  • 出演 メルヴィル・プポー、エロディ・ブシェーズ
  • 監督 グラハム・ギット
  • 解説 2000万フラン強奪を依頼された超一級の金庫破りアルマンは仲間と共に屋敷に潜入。見事、金庫を開け...が、中に大金などなく、訳の分からないオブジェが一つあるだけ。2000万フランはどこに?やがて、事件は思いもかけない方向に動いていく...。
  • わずか3分で昼飯を食べた私は、再びパンテオンに逆戻り。今度は、フランスのサスペンス映画「キッドナッパー」の上映。配給元コムストックの宣伝の女性が出てきて、こんにちは。ポスター・ロゴのデザインを自慢していました。本人も認めていたけど、あのロゴ、完全にチャーリーズ・エンジェルですね。しかも、女性の髪がロングヘアー。本編のヒロインは滅茶苦茶、ショートカットだったぞー。
  • 推薦度 ☆☆☆
  • 感想 結構、年配の監督さんですが、長編映画の経験はないらしい。確かに酷い。はっきり言って、学生映画のノリでした。もう少し完成度を高めてくれないと、見るという行為にすら至らないかもしれません。映画はまさに「仮面ライダー」の世界なんで、下手にアメリカに行って作らずに、日本で作った方が、まだマニアックで面白い作品が出来上がったんじゃないでしょうか。アメリカで製作した事が大間違いの失敗作。
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さよならファンタ、また来てファンタ

  • 映画祭も残り3日となりました。そして、ファンタスティック映画祭の最終日です。クロージングは見なかったんですが、きっと小松沢プロデューサーは例によって号泣されたんでしょうね。それでは、又来年、渋谷でお会いしましょう。
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映画祭 8日目

(1999年11月7日)

「君のいた永遠(とき)

  • 映画祭で滅茶苦茶忙しい最中にも関わらず、「君のいた永遠」の初日舞台挨拶を見に有楽町スバル座に潜入!なんと、主演の金城武、ジジ・リョン、カレン・モクの3人が、この映画のために緊急来日。きゃー!という物凄い声の中、登場する金城兄貴。やや年配のおば様たちまで夢中になって、自己アピールしてましたよ。が、しかし、私は男。兄貴に用はない。(兄貴ファン、すまんです)やっぱ、注目は左隣のジジ・リョンでしょう!めっちゃ、かわいいっす。こんなに可愛い女性、久しぶりに見たぞー!とっても目の保養になりました。しかも、映画の中では、思い切りラブシーンなんかもあって、ファン・サービス。可憐って、こういうのを言うのねー。むっちゃくちゃ、ファンになりましたぁ。(うーん、健全な男子しとるわー)
  • もちろん、映画も最高に良かったです。ノスタルジックで、甘く切なく、メロメロな気分にさせてくれます。今年のベスト10にランクインする作品です。推薦映画だよー。
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<特別招待作品>
「ガラスの脳」

  • 今日は、かなり無理なスケジュールで動いてます。「きみとき」を見たその足で、食事も食べずに渋谷に逆戻り。殆ど諦め半分で、しぶこうこと、渋谷公会堂へ。案の定、公会堂前には、今回、最大級の長蛇の列。会場前では整理券を配布中。え!もしかして、「きみとき」見る前に寄っていたら整理券を貰えたかも?なんて思いながらも、後の祭り。最後尾に並ぶ私であった。整理券番号1234番。(うーん、いい数字)でも、なんとなく安心はしていたのだ。何故って、しぶこうはでかいのだ。客席数2318席。まあ、椅子は公民館ならではの堅くて古い椅子だが、それでも、オーチャードホール(2150席)に匹敵する広さを持ち、かつどの席からでも映画を見ることができるんです。(オーチャードホールって、左右の端はスクリーンが欠けたりする)ここで、何で、この映画がこんなに混んでいるのかと疑問をお持ちの方へ。それは、あの小原裕貴君が主演している映画なのです。え?もしかして、知らない?そんなあなたは、もうおばさん(おじさん)彼こそ、今をときめくジャニーズJr.のメンバーの一人。(ええっ!ジャニーズJr.を知らない?そんなあなたは、今すぐテレビの電源を入れて下さい)んなもんで、中学生の女の子たちがわんさかと押し掛けてきたわけです。だから、この映画を見に行く時は、ちょっと覚悟してたんですよね。なのに、ジジ見たさに有楽町まで行く私って...。
  • 少し早めに開場。が、なんと10人ずつカメラチェックをしながらの入場。こんなんじゃ、時間までに全部入らないぞと思っていると、窓口が2つに増え、10人刻みも随分と粗くなってきました。で、ようやく列はスムーズに前と進み出す。カメラチェックって、人数が多い時は殆ど自己申告ですね。細かくチェックしている人なんていません。最近、カメラも小さくなってるから、服のポケットなんかもに入りますからね。入場後、狙いを定めて左側の席へ。が、入ってびっくり、やはりしぶこうであった。あれだけ人がいたにも関わらず、両端の席はまだ探さなくても十分に空いていた。
  • 映画上映前に、監督の中田秀夫、そして小原君と同じく主演の後藤理沙さん、林友花さんによる舞台挨拶へ。きゃー!きゃー!と、ここでもまた黄色い声の嵐。しかも、前の回よりもトーンが高い。さっすが、中学生。小原君が会場に向かって手を振れば、「未知との遭遇」のインドの光景を彷彿とさせる現象が。(と言っても分からない人のために。なんと、会場中央にいた女の子たちが一斉に両手を上げて、彼に手を振り返したのだ。思わずドキッとした)小原君は相当、緊張していたなぁ。まだこういう場での舞台挨拶には慣れていないようだ。後藤理沙さんは、可愛い顔してるけど、かなり天然(ボケ)ですね。話している内容や喋り方が結構、イッてしまっている。映画の印象とは随分、違う。舞台挨拶後には、マスコミによるフォトセッションがあったんだけど、最初は4人並んで撮影していたが、途中から、中田監督だけ抜けて3人に。マスコミ連中には、おじさんは邪魔だったようだ。一人だけ仲間外れなんて、可哀想に。
  • 映画本編ですが、感動しました。いい映画です。手塚治虫原作の映画なんですが、タイトルは知っていても、読んだ事なかったし、今日、それは原作だと初めて知った。なるほど、そうやって見ると、医学博士を持つ手塚先生らしいお話である。原作はもっとそっち系の話も細かいんでしょうが、映画は青春恋愛物に焦点を絞り、好印象。もち、推薦映画だよー。
  • p.s.小原君ファンの方からメールいただきましたぁ!小原君ファンの殆どは20代以上の女性で、中学生、高校生はあまりいないそうです。確かにジャニーズ・ファンって年齢層が幅広いみたいですね。中には60才以上のおば様までいるようで、ライブのテレビ中継に映っていたりする。でもでも、中学生は本当にいたんだよー。あの制服姿は、高校生ではなく中学生だった。それとも、幼顔の高校生か?もしかして、20歳をとっくに過ぎたなんちゃって女子高生?(笑)
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<アジア映画賞授賞式>

  • 別に、授賞式を見に行ったんじゃないんです。ただ、「シュリ」を見に行ったら、一緒にくっついてきたんですぅ。「ガラスの脳」を見終わった後、遅めの昼食を食べ、再び、しぶこうにBack。並ぶこと約15分。前回とほぼ同位置の席を確保するも、前2本の疲れがどっと出てきた。んな訳で、授賞式やってる最中、居眠りしてました。というか、演出上、どうしても、居眠りせざるを得なかった。だって、つまらないんだもん。審査員長は、「月はどっちに出ている」の崔洋一監督。(何故か「御法度」で近藤勇を演じる)殆ど崔監督の独壇場でしたね。それにしても、通訳が滅茶苦茶、下手。どうして、こういう場に、下手な通訳を使うかな。金出してもいいから、もう少しましな人を雇って欲しい。結局、彼女のだらだら通訳で、時間を相当ロスしたと思う。それに何言ってるかよく分からなかったし。え?受賞作品?そうそう、忘れてました。受賞作品はですね、「ダークネス&ライト」です。そう、これ、私、見たんですよね。まだ明日もあるというのに、監督はさっさと帰ってしまったらしく、主演女優のリー・カンイさんが渋谷区企画部長さん(誰だ?こいつ)とやらから賞状とトロフィを授与されました。監督からはFAXの挨拶状が。映画も好きだけど、なんかそれ以上に釣りが好きみたい。前回もそうだけど、釣りの話がよく出てくる。ちなみに、賞状はないけど、特別賞に選ばれたのは三池崇史監督の「DEAD OR ALIVE/犯罪者」です。崔監督も言ってましたが、若い世代、新人の人たちの活躍っていうものを応援したいです。彼らあっての次世代ですから。日本映画業界が低迷してしまったのは、若手の才能を育成してこなかったからだと思うんです。そして、資金的な援助ですね。どうしても映画の製作にはお金がかかりますから。金を使えばいい映画が撮れるとはいいませんが、金なくして映画は撮れません。私はお金持ちだが、余っている金の使い道に困っているなんて人がいたら、ぜひ若手の監督に資金援助してあげて下さいね。
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<特別招待作品>
「シュリ」

  • 1時間15分にわたる授賞式に続いて、「シュリ」の舞台挨拶です。登場したのは、監督のカン・ジェギュと主演男優のハン・ソッキュさんです。またまた、黄色い声援が。ハンさんの韓国語スピーチで笑っている人が結構いたので、在日韓国人のファンも大勢押しかけて来たようです。私は全然、知らない俳優さんですが、向こうでは結構、人気があるのかな?この映画、韓国では物凄い大ヒットしたとニュースになっていましたが、なるほど、凄い映画です。日本でもこういう映画を撮ればいいのにー。とにかく、度派手なアクション超大作です。音楽もまるで「クリムゾン・タイド」。というか、まさに「クリムゾン・タイド」そのものって感じで、緊迫感たっぷり。銃撃戦も「ヒート」よりもかっこいいかもしれません。そんな映画なのに、ラストでは泣かせる。これまた推薦映画ですな。うーん、今日は、一気に3本もの推薦映画を見てしまった。3本共、テーマは"愛"です。いやー、"愛"っていいもんですねー。
  • なお、私にとっての映画祭は本日で終了です。最終日は明日ですが、見るもんないんで、ここまで。でも、一応、レポートは書きます。じゃ!
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映画祭 9日目

(1999年11月7日)

<授賞式>

  • 前の項にも書いたように、私は<授賞式>+「ターザン」には参加しませんでした。が、今回も「ジャンヌ・ダルク」同様に大した混雑にもならずに、野次馬も少なく、警備員が暇そうにうろちょろしている光景をあちこちで見かけました。やっぱ、華がないですよ。監督とか歌手なんか呼んでもね。それと、以前と比べ、招待席の数も激増し、一般の人が入り辛くなっているのもよくないです。怒って帰ってしまった「黒い家」なんかも、あんなに関係者席を設ける必要がどこにあったのだろう?来もしない人のために席を用意しないで、もっと開放しませんか?
  • 話はがらりと変わって、今回の受賞作品ですが、わーお!という受賞結果になりました。なんと、「ダークネス&ライト」が東京グランプリ、東京ゴールド、そして昨日、受賞したアジア映画賞と3冠を飾りました。凄いですね。初めての快挙。と言いたいところだけど、インターナショナル・コンペとヤングシネマ・コンペがくっついたのは去年からだし、アジア映画賞も3回目なので、もしかしたら、他の選定作品が大した作品ではなかったのではないかとさえ勘ぐってしまいます。その証拠が、第8回のグランプリ該当なし。審査員長から、グランプリに相当する作品はなく、選考委員に、もう少し選考の仕方を見直した方が良いとまで言われてしまった年です。ま、それはともかく、監督のチャン・ツォーチさん、主演女優のリー・カンイさん、おめでとう。
  • それでは、今年はこれにて閉幕。 また、来年をお楽しみに。
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